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初めてのiGEM Wiki編集で困ったこと2選

Dear iGEMers
This website is operated in collaboration with iGEM Gifu and iGEM Qdai. This article have compiled information about iGEM in Japanese to provide a new information resource for new Japanese iGEMers in the future. 
Let's go iGEM Qdai wiki and iGEM Gifu 2021 wiki !

本記事では今年初めてWiki製作に携わった岐阜チームの1年生がiGEMでWikiページの制作がややこしくなっている原因であると考える以下の2点について解説を行います。

1. サイト保全のため、Wikiページに使用するファイルはすべてiGEMサーバーにアップロードする必要がある
2. WikiページにMediaWikiが用いられており、その仕様に従う必要がある

サーバーの話とファイルのアップロード

サーバーとはネットワーク上のデータの保管庫のことです。Webサーバーであれば、ホームページのデータを保存しておき、アクセスがあればHTMLや画像などのホームページを構成するデータをユーザーのデバイスに提供する役割を担っています。

ホームページをインターネットユーザーに見てもらうには、そのホームページのデータをサーバーに保存しなければいけません。サーバー上にホームページを含め、各データやファイルを保存する作業のことをアップロードと呼びます。



画像などのファイルのアップロードは、iGEM WikiのメニューバーからWiki tools -> Upload files へ移動し、Source fileで任意のファイルを指定し、File descriptionで「T--チーム名--任意のファイル名」の形でファイル名を指定した後、Upload files をクリックすることで行えます。

詳細はiGEM Qdaiチームが執筆した「iGEM Wiki を乗り切るためのTips10 」を参考にしてください。
参考記事 : iGEM Wiki を乗り切るためのTips10

iGEMには使用するすべてのファイルをiGEMサーバー上にアップロードする必要があるという独特のルールがあります。なぜなら、iGEMサーバーがメンテナンスされ続ければ、外部サーバーが止まってもサイトは保全されるからです。

仮に外部サーバー内にファイルを保存していた場合、そのサーバーの運営が止まってしまうとそこに保存していたファイルを参照できなり画像や表が欠けてしまうという問題が生じることになります。


ファイルの参照とMedia Wikiの仕様

iGEMでは自身のチームのWikiのメインページで{{チーム名/任意のファイル名}}と記述し保存すると任意の名前のファイルを、{{チーム名/テンプレート名}}と記述し保存すると任意の名前のテンプレートファイルをiGEMサーバー内に生成し参照できます。

ここで、テンプレート名はHTML、CSS、Javascript、MathJaxの4種存在します。例えば、{{Gifu/CSS}}と記述するとCSSのテンプレートファイルが生成され参照できるようになります。参照の仕組みは以下の図を見ると分かりやすいでしょう。



wikiページで{{ }}を用いて参照を起こなう必要があるのは、MediaWikiというツール独自の仕様です。MediaWikiとは、チームなど複数のメンバー間で協力してコンテンツを作成するコラボレーションツールの1つでオンライン百科事典Wikipediaにも用いられています。iGEMのWikiページはMediaWikiによってサポートされているためMediaWikiの仕様に従う必要があるというわけです。


まとめ

今回iGEMでWikiページの制作がややこしくなっている原因として挙げた2点を押さえておけば、Wiki制作で困ることはほとんどなくなるでしょう。レギュレーションをしっかり守りつつ、よりよいWikiページを目指しましょう。

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