結果を出すために限界まで追い込みをかけたところ、見事に体調を崩し、結果を出せなかった話。
※本記事は、iGEMerにより、2019年年末に書かれた記事をアーカイブしたものになります。
俺のせいでiGEMの賞を逃した
目次
今年はいつもより気合が入っていた
僕にとって2019年大会のiGEMはいつもより気合が入っていて、それなりに頑張ったので実は金賞を取れるだけのデータがありました。
予測通りに物事が運べていたわけではないですが、コンペティションの基準という意味で行くと金賞レベルのプロジェクトにできました。
ただし、この結果の報告が間に合わなかった。結果を出すためにギリギリに大学に5泊し、ぶっ倒れそうになりながら実験とホームページの編集をしていましたが、最後の最後で多分熱が出ていて編集が間に合いませんでした。反省すべきことは多いと思います。
ダメだった点
プロジェクトのスタートをもっと早くすべきだった。
院試の勉強を流石に2週間はしたかったので、夏休み前半はiGEMをできませんでした。結果、後輩だけではうまく進められなかったのと、試薬の運搬の関係でほとんど8月にはリザルトがない状態でした。
担当の聖域を逸脱してプロジェクトに関与してしまった
もう少し「任せる」ことに重点を置くべきだったのでしょうけど、去年に引き続き、ほとんどの仕事を一人でやろうとしてしまっていました。去年に比べて、「さらに」が正確ですが。Bootstrapを使ってホームページ作ったり、モデリングをやってみたり、もう少し任せるをすべきだったなと後悔しています。
ある意味で成長の機会を奪うことになります。僕自身、今できることが多いのは頼る人がいなかったというのが大きいでしょうから。
小さなゴールを細かく立ててやるべきだった
最初から大きな目標を達成するまでゴールとしないという姿勢がダメでした。小さな目標の達成の積み重ねが大きなゴールになります。言葉で言うのは超簡単ですけど、これを思い知らされました。特にサイエンスではそうですね。小さなゴールを達成し、それを確実にしてくことで、その上の目標でしくじっても最初からやり直す必要は無くなります。細かいことは専門的すぎて、あれなので伏せますが、まさに言葉通りです。
他の人に任せられなかった
WIkiの編集は最初から最後まで自分でやってしまおうと考えていました。そんなこと無理です。誰かを頼ってください。無理なら、育成。教えあっておください。僕にはそれができませんでした。
反省を踏まえて
iGEMラストイヤーで、なおかつ、これまで当チームを応援くださった多くの方が卒業なさる年ということで、気合が入りすぎました。空回りというやつです。この失敗は非常に大きいものがあると思います。
結果を出せなかったという意味で、人生において大きな転機になると考えていますし、逆に結果を出すにはここを気をつけろということが少しわかりました。5泊した後にやる気が全く起きず、5日間ずっと寝ていました。疲れやすく、気分が暗く、やり直したいという気持ちが強かったです。流石に今回ばかりはメンタルがダメかなと思っていましたが、体温計で温度を測ると熱がありました。ただの熱でした。熱が下がった今、いつもの「オレ」に戻りました。
iGEMをやる人はプライドが高い
僕がこれまでにアドバイスした多くの人に言えることです。プライドが高いという表現は語弊があるかもしれません。僕よりも頭のいい人たちなので、これまで成功体験ばかりしてきたんだと思います。なので、できると思い込んでるパターンが多いです。結果は分かりますね。今回の僕みたいになります。
iGEMは一人や二人でなんとかなるものではないです。最初は少ない人数でもできないことはないですが、「不可能」です。一人でやって金賞とれたら、焼肉おごります。無理なら、人に頼る。基本は「10分考えて、論文調べて、無理なら頼る」です。僕自身iGEMは失敗する場所だと思っています。研究のキツさを突きつけられます。
以下のディスニーの替え歌を見れば、iGEMと研究が8割分かります。
YouTubeへ
自分でやることも大切ですが、頼ることです。GIFUが2019年賞をとれてないのは、僕のエゴが大きいです。この経験を誰かに託すことで、より効率的に金賞をとって欲しいと思います。
まとめ
- 頼れ
- 仲良くやれ