iGEM Japan 2022の定例会 (輪読会)の第一回目は、昨年度のiGEM 2021について、日本から出場したチームに振り返っていただきました。
各チームに3つの項目で、15分程度お話いただきました。
- iGEM 2021のチームとしての目標設定
- 目標に対して達成できたこと
- 結果に対して良かったこと/課題だったところ
本記事では、その様子について、すこし紹介します。(目標に対して達成できたことについては、アーカイブで確認ください。)
iGEM 2021のチームとしての目標設定
Kyoto : Finalist
Gunma : Silverメダル以上、Goldメダルも獲得できる可能性をもったプロジェクト
UTokyo : Goldメダル、 Track Awardへのノミネーション
Gifu : Goldメダル (?)
TokyoTech : 大会の出場、Goldメダル
Qdai : Goldメダル (?)
結果に対して良かったこと/課題だったところ
目標設定について、早期に1つの結論を出しておく。
- チーム内で、最終目的を統一できていなかった。
- チーム内で「楽しくできたら結果にこだわらなくてもいいのでは」というような意見があった。
- iGEMで良い結果を出すことではなくとも、論文や学会での発表を目指すことも考えられる。
複数の実験室を使用する。
- 複数の実験室を使用することができ、実験をしっかり行うことができた。
- 複数の実験を同時並行で進めることができ、リスクヘッジとなった。
- 実験室の使用に制限があり、満足に実験ができなかった。
スケジュールと役割分担を明確にする。
- 各項目を複数人で担当することで、一人あたりの負担を減らすことができた。
- 役割を分担したことで、wiki / videoの締め切り前に、徹夜することがなかった。
- タスク管理がしっかりできなかった。
- 直前でのデータ整理とFig作りが大変だった。
- リーダー不在であり、意思決定に時間がかかりすぎた。
- テーマを5月に決定したのが遅かった。(さらに実験案検討も2ヶ月程度かかった。)
- 実験をギリギリまで行ったため、wiki / videoの制作がギリギリになった。
- wikiに集中しすぎたため、videoを1週間で作成するのが大変だった。
資金を獲得する。
- iGEMのFoundを獲得できた。先生に添削してもらい、文章の質が向上した。
- 民間企業にメールを送り、スポンサーを獲得できた。
- メールを送った企業のうち、5%程度の企業がが検討してくれた。
- プロジェクトを決めてから、メールをするとよかった。
- クラウドファンディングは計画的に行う。
- 学校の制度を活用した寄付を検討する。
- 1人5万円の持ち出しは厳しかった。(未使用分はキャッシュバックあり)
その他
- 英語力を向上させよう。
- wetとdryという分け方ではなく、プロジェクトごとに分割する方が良いかもしれない。
- wikiでは、内容の初歩的な部分から、書く必要がある。
- 社会実装について、どこまで考慮するか、曖昧であった。
- 現実に実装可能なものと、実装不可能なものに関するTrackだったり、基準を分けるべきでは?→(著者意見 : そう思いますが、現実的な案としては、Judge (iGEMer OB / OG ならできるはず ) になって、そこを厳しく判断するようにし、すこしずつ基準を作っていく。)
まとめ
発表してくださいました、Gunma, UTokyo, Gifu, Kyoto, Qdai, TokyoTechチームの皆様、ありがとうございました!
iGEM Japan 2022 定例会 (輪読会) のスタートとして、とても良い会になりました。